看板づくりは“街づくり”。沖縄県内の看板・サイン製作を行う「有限会社エーツーサイン」に行ってきました
こんにちは。オキナビ潜入入社担当の三好です。
今回は、沖縄県内の看板製作20年の実績を誇り、沖縄県内で店舗用ネオンサインやハウスメイトの店頭看板など、数多くの看板製作を手掛けている「有限会社エーツーサイン」(以下:エーツーサイン)に潜入!
街のいたるところに当たり前にありながら、お店や商品の顔となる看板は、いったいどうやって作られているのか、エーツーサインの会社と共にご紹介します!
エーツーサインってどんな会社?
エーツーサインは、看板製作における「広告効果」の最大化を図るため、看板の企画からデザイン、製作までをワンストップで行っています。派手な看板や見た目が良い看板より「売れる看板」を目指し、専門家がサポートします。
また、エーツーサインには看板広告に必要な法律に詳しい「屋外広告士」が在籍。法律に則った適切な施工・設置を行っています。
エーツーサインという名前の由来は、元モータースポーツ選手だった永吉社長が決めたネーミング。モータースポーツ界では、トップレベルを「Aクラス」と表現しており「1番だと上がない。2番だから常に上を目指し、より良い作品創りを行う。」と、常に2番でいるときのような向上心を持って仕事に取り組みたいという想いから「A2SIGN(エーツーサイン)」と名付けたのだそうです。
設立はノストラダムスの大予言の年である1999年の9月。これも「エーツーサイン」の名前の由来同様、“一番最悪な年に会社を立ち上げたら昇っていくしかない”という向上心から、この年を選んだそうです。
設立とネーミングだけでもかなり意味が込められたエーツーサイン。一体どんな人たちがどうやって看板を作っているのでしょうか?早速中に入ってみましょう!
エーツーサインには、2つの入り口があり、写真手前側は社員さんのデスクや打ち合わせスペースのある入り口、奥側は作業場の入り口となっています。
まずは手前の入り口に入ります!
入ってすぐの場所は打ち合わせスペース。ガラスでできたテーブルにも看板にまつわる“何か”(専門的な“何か”です・・)が描かれています。
打ち合わせスペース奥には、営業さんとデザイナーさんのデスクや、専用の印刷機器などが設置されていました。
(すごい音を立てて何かを印刷する機械)
今回お仕事を教えてくれるのは、このおふたり。
写真左:入社して11年のべテランデザイナー「金城哉真斗(きんじょうやまと)」さん。
写真右:公務員から未経験で営業として入社した「山藤浩二(さんとうこうじ)」さん。
企画から製作までをワンストップで行うエーツーサイン。看板づくりの工程を簡単に教えていただきました。
【看板づくりの工程】
①打ち合わせ
②見積り
③デザイン
④カット
⑤施工
この工程をなんと、シール貼りは1週間、看板は2週間で完成させるのだそう。
(え・・私の原稿より早い・・)
早速おふたりそれぞれに、普段のお仕事内容をお聞きしました。
デザイナー金城さんのお仕事
入社11年というベテランデザイナーの金城さん。まずクライアントと打ち合わせを行い、実際にデザインする素材のサイズを測り、その素材に合わせたイメージ画を作成するところからはじまります。
今回は特別に、エーツーサインの入り口にオキナビのロゴを入れるというイメージ画を作っていただきました!
まず、ベースとなるガラスの幅を測ります。そして写真を撮影。その後デスクに戻り、トレースしたいロゴをオキナビサイトから引っ張ってきます。
カチカチという音だけで、15秒くらいで終わったのではないでしょうか。さすが11年・・早すぎます。
そして目の前で見ていてもよく分からないスピードで、あっという間に2パターンのイメージ画が完成。
[黒バージョン]
[白バージョン]
三好「え、すごい。」
なんと1分経ったかどうかくらいのスピードで、エーツーサインの入り口ガラスをオキナビが乗っ取りました!!!
金城さん「実際にお客さんにも目の前でデザインを作るんですけど、やっぱりお客さんも同じようにリアクションしてくれるんですよ。目の前でお客さんのリアクションが見られるのはやっぱり嬉しいですね。たまに『魔法使いみたい』って言われることもあります(笑)。」
三好「本当にそこに設置されたみたいですもんね!これならイメージが湧きやすくて嬉しいですね。」
実家が家具屋を営んでいるという金城さん。昔からもの作りが好きで、もの作りに携わりながらも「デザインだけ、作るだけ」という分業ではないスタイルにやりがいを感じているのだと話します。
金城さん「デザインだけで終わり、作るだけで終わり、だと楽しくないと感じます。エーツーサインはデザイナーも打ち合わせから関り、0の上体から10まで、ないところから最後まで作ることができるのでやりがいを感じます。」
【ある日の金城さんの1日】
【8時45分~9時】朝礼
【9時~10時】各部署間の引継ぎ・お客様連絡など
【10時~12時】シート印刷・カットなど、制作物の準備
【12時~13時】お昼休憩
【13時~】デザイン業(数件打ち合わせもあり)
【18時】退社
施工まで携わるという金城さん。この日ちょうど車両のシール貼りの依頼があり、実際に完成したシールを貼る体験をさせていただくことに!!(やったー!)
[この車にシールを貼ります!!!!]
ちなみに制服を貸していただいたのですが、制服は火花が散っても肌を守れるしっかりした素材でつくられているそうで、安心です!
シール貼りの工程は以下。
①位置決め(水平器でチェックし、どこにシールを貼るか決めます)
②クリーナーでゴミ・油分落とし
③場所を決めて、デザインを固定
④へらでデザインを貼り付ける
早速位置決めからスタート!
今回はこの車両の運転席・助手席側に会社のロゴシールを設置します!早速水平器を用いて、位置を決めていきます。
車両の場合、デザインによって水平にした方が傾いて見える時もあるのだそう。車に対して水平にするか、取っ手に対して水平にするかなど、マグネット式のサンプルを貼りながら、金城さんがクライアントに様々な提案を行っていました。
プロの知識を元に提案してくれるので、意思決定がしやすいのは嬉しいところ。この日訪れたお客様も、「なるほど~」とおっしゃりながら、とてもスムーズに決断されていました。
位置が決まった後は、クリーナーで丁寧にゴミ・油分を落とし、場所を決めたらデザインを固定します。
しっかりと固定したら、デザインをへらで貼り付けます。
なんと、この責任重大なお仕事を体験させていただきました!!!!緊張!!!
下の水色のシートがよれないように引っ張りながら、少しづつめくりながらへらでデザインを車両に貼り付けていきます。
こんな大事な仕事、私に任せていいのかな・・(緊張で真顔)
(真剣になりすぎて口も目も半開きに)
(撮られていることにも気付かず、全部貼ろうとする途中で終われないB型女。きっと皆さん、全部やる気かよと思っていたことでしょう。ごめんなさい。)
(じゃーん!!!)
完成!!!
「おお~!!」と、今回シール貼りを依頼されていたお客様も嬉しそう。みなさま、沖縄ルーフ工業株式会社さまをどうぞよろしくお願いいたします!(撮影のご協力ありがとうございました!!!)
と、終わりかと思いきや、まだ終わっていませんでした。実は、車両の天井にもシールを貼るそう。なんと脚立や木の板などを駆使して、シール貼りを・・。
(え、普通にすごい。板がぐらぐらしています・・・・・)
金城さん「やりますか?」
三好「(無理。)あ、辞めておきます(笑)。」
(絶対私がやったら窓ガラス割れるな。)
最後はきっちり完成を見守り、体験は終了。やはり成果物があがる体験は楽しいなぁと思いました。シール貼りは割と新人でもできる仕事だそうで、入社した方はまずシール貼りから覚えるのだそうです。
ひととおり体験したところで、営業の山藤さんにも日々のお仕事についてお話を伺いました。
営業マン山藤さんのお仕事
ここに来た瞬間からベテランオーラを放っていた山藤さんですが、実は社歴は2年5か月(2019年9月時点)と、金城さんと比べると浅めです。
ーどうしてエーツーサインに入社したんですか?
山藤さん「実は僕、前職は市役所の職員でした。職員時代、那覇市の看板に関する業務に携わっていたことで、エーツーサインの社長と知り合いました。当時の仕事では、サインデザイン(那覇市の景観を活かしたり、看板自体が"おもてなし”に繋がるような看板デザイン)を企業に促すということをやっていましたが、学べば学ぶほど、サインデザインの重要性や貴重さを感じるようになったんです。」
(山藤さんが携わっていたプロジェクト資料)
景観を良くしていくためのサインデザイン。それを各企業に伝えていくのが山藤さんの役割でしたが、条例に対して否定的な意見も多かったのだそうです。
山藤さん「でも自分でも『確かにやったことない奴にいろいろ言われても納得できないだろうな』とは思っていました。けど諦められなくて。そんな中で、エーツーサインの永吉社長はとても協力的だったんです。それがきっかけでコミュニケーションを取るようになって。僕も関わるうちに現場で実際に挑戦したいと思うようになって、永吉社長に相談したら、プロジェクトをうちで挑戦していいよと言ってもらえたんです。」
ーそれで入社を決意されたんですね!
山藤さん「はい。そこからは日々現場で働きながらも、サインデザインのプロジェクトを進めています。仕事も営業兼プランナーなので、営業、打ち合わせはもちろん、実際に現場で施工の手伝いとかもやっています。」
ー施工の手伝いもするんですか!結構大変そう・・
山藤さん「大変な時もありますが、それよりも打ち合わせから関わって最後現場が仕上がった時にめちゃくちゃホームラン気分を感じられるんです。苦労して積み上げたものが形になり、天気とかいろんな条件がマッチして、いいものがバシッと完成した時の喜びは計り知れないですね。」
ーここで仕事をするようになって、変わったことはありますか?
山藤さん「お客さんのイメージを掴むことが楽しくなりました。最初は自分のいいと思うものを提案しようとしていて、僕の中にある"かっこいい”を押し付けてしまってたんですけど、今はその人に寄り添いながら提案することを学びました。お客さんのヘアカラーや身に着けているものから好みを掴み、好みを感じながらプロの提案を織り込んでいくということが徐々にできるようになってきて、より仕事が楽しくなりました。」
【ある日の山藤さんの1日】
【8時45分~9時】朝礼
【9時~10時】引継ぎ
【11時~17時】打ち合わせや現場など、案件に合わせて動く
【17時~18時】戻り次第、明日の打ち合わせ(納品がある場合は担当者の割り振りなど)
【18時】退社
案件は現在、同時並行で28件抱えているという山藤さん。それでもプロジェクトへの夢は追いかけつつ、お客さんともしっかり向き合っている姿を見て、改めて「仕事のやりがいは自己実現であり社会貢献だ」「その両方に向けている仕事だからこそ、こんなに生き生きとしているんだろうな」ということをとても強く感じました。(山藤さんの肌ツヤもこの辺に秘密が・・)
最後に、プロジェクトの質問をすると話が止まらなくなった山藤さんの隣で、金城さんが笑顔で一言。
金城さん「山藤さんが入社して、僕も新たな目標ができて新鮮な気持ちです。」
[熱く語る山藤さんと、新鮮な気持ちだと話す金城さん]
笑顔の金城さんと、語りを止めない山藤さん。皆が自然体で暖かくて気持ちが前向きで、とても雰囲気の良い、運気の上がりそうな職場だと感じました。エーツーサインに入社したら、ぜひ山藤さんにサインデザインについて尋ねてみてくださいね。(あえて記事では割愛します!!)
【偏見】この会社に向いている人・向いていない人
最後に、恒例の偏見コーナーです。社内の雰囲気を見てみてなんとなく感じた向いている人と向いていない人を書きますね。信じるか信じないかはあなた次第!
【向いている人】
・人が好きな人
・サインデザインを学び、実現したい人
・デザインにおける0~10までを携わりたい人
・コミュニケーションスキルを身に着けたい人
・看板づくりを通して街づくりに貢献したい人
【向いていない人】
・専門分野に集中したい人
・体力に自信のない人
▼オキナビで採用情報を見る【デザイナーはこちら】
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▼オキナビで採用情報を見る【営業職はこちら】
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