「空港勤務は毎日がドラマのよう」エアーエキスプレス株式会社で働く具志堅さんのお仕事を聞いてきました

こんにちは。オキナビ潜入入社担当の三好です。

今回取材に訪れたのは、なんと多くの旅人が行きかう場所、那覇空港！

空港内で国際線のハンドリング業務を行う「エアーエキスプレス株式会社」に潜入してきました。

いつもは体験入社なのですが、エアーエキスプレス株式会社では、厳しい試験を通過した人しか制服を着ることができないとのこと。

制服は努力の勲章なのですね・・ということで、今回は体験を断念し、エアーエキスプレス株式会社で働く具志堅さんのお仕事についてインタビュー！

その前に・・簡単にお仕事内容をご紹介。

◆エアーエキスプレス株式会社

那覇空港国際線でアシアナ航空、香港航空、ジェットスターアジア、国内線でジェットスタージャパンのハンドリング業務を行っています。

航空券の予約・販売業務および運航に関するお客様へのご案内、ご搭乗手続き（チェックイン）、手荷物のお預かりとお引渡し、ご搭乗、ご到着のご案内などが主な仕事です。

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国際線でのハンドリング業務というと、色んな方の荷物受け取りでごった返しになったり、海外のお客様対応があるから英語ペラペラじゃないと採用してくれなさそう・・。

そんなイメージを抱きながら、いざ取材スタート！

ハンドリング業務ってどんな仕事？

笑顔がかわいい具志堅さん。

さすが空港勤務、身だしなみがビシッと決まっています。

早速、気になることを質問していきましょう！

ーハンドリング業務ってどんなお仕事なんですか？

具志堅さん「はい。ハンドリング業務は那覇空港でお客様が気持ちよく出発・帰着できるよう、出発便のチェックインやカウンター業務、ゲートや到着ロビーでのご案内をするお仕事です。」

ーアシアナ航空、香港航空、ジェットスターとありますが、具志堅さんはどちらの担当なのですか？

具志堅さん「私はアシアナ航空とジェットスターを掛け持ちしています。入社当時はアシアナ航空でデビューして、そこから経験を積み、ジェットスターと兼任になりました。」

ー航空会社の兼任って、大変そうですね・・。航空会社によってルールが異なったりしないんですか？

具志堅さん「ルールと言えば、身だしなみは航空会社によって異なります。国の影響を受けているところもあって、例えば中国系の航空会社だと中国ではラッキーカラーが赤なので、赤色ならネイルしてもOKという、ちょっと変わった決まりごとがあります。逆にジェットスターは肌の色に合っていればOKなんですよ。」

ーなるほど。赤のネイルOKは意外すぎます・・！ところで国際線ということで、英語はやっぱりペラペラなんでしょうか？

具志堅さん「実は私、あまり英語が喋れないんです・・。でも簡単な英語が話せれば、英語が得意な先輩がたがサポートしてくれるので、英語が苦手という人でも入社することができますよ！」

（無邪気に笑う具志堅さん）

ー英語が得意じゃなくても国際線で働けるというのは驚きです！ちなみに具志堅さんは、どうしてこの会社に入社したんですか？

具志堅さん「専門学校でエアラインコースを専攻していたんですが、エアーエキスプレス株式会社は早期入社ができる会社なんですよ。机の上で勉強する時間を過ごすよりも『早く現場に出たい！』という気持ちが強かったので、ここを選びました。」

ー実際、現場で働いてみて、専門学校時代と変わりましたか？

具志堅さん「ぜんっぜん、違ってました！学校で学ぶ時とは違って、台風や国の事情に左右されるときがあったり、思いもしないトラブルが発生したり。空港って旅の始まりと終わりだから、お客様の非日常をサポートしなければいけないんです。絶対にずらせない時間と戦いながら色んなお客様に対応しなければいけないですし、正直、最初は戸惑うこともたくさんありました。」

ーどんなことに戸惑いました？

具志堅さん「例えば台風などで飛行機が遅れてしまったときに、うまくお客様のサポートができなかったり、国によって入れる条件が違うので覚えるのに苦労したり、パソコンのシステムが複雑で文字を覚えるのに時間がかかってしまったり・・。本当に、思い返せばたくさん戸惑ったし、失敗もしました・・。」

ー想像するだけで大変そう・・。ちなみに入社して何年目なんですか？

具志堅さん「5年目です！」

ーぶっちゃけ、これまでに辞めたいって思ったことないんですか？

具志堅さん「何度もあります。けど、辞めたいと思うたびに『続けたい』気持ちが勝ち続けてきました。プレッシャーがあるからこそ、責任を果たしたときの達成感は大きいですし、何よりお客様や一緒に働く先輩や同僚と触れ合う時間が本当に大好きだから、結局楽しいなって思うんです。」

ー職場の方とも仲良しなんですね。

具志堅さん「はい！本当に周りの人に支えられ、救われてきました。例えば、私が仕事でミスしてしまった時に、私の机に『元気出してね』ってメモ付きのお菓子を先輩が置いておいてくれたり、落ち込んでる時に『考えすぎだよ』って同僚がメンタルをケアしてくれたり、みんな優しいんですよね。あと今になって思うのは、たくさん失敗してきたからこそ、自分の後輩が落ち込んでいる時、リアルな失敗談を話して勇気づけてあげられるのが強みになっています！後輩ができた今、失敗も良い経験だったなって思います。」

（こんなに笑顔が可愛い先輩がいたら、後輩もホッとするだろうな・・。）

ハンドリング業務一日の流れ

（パソコン打ち込みの記号がエンジニアの作業画面みたいに複雑でびっくり。本社が海外なことが多く、またペット預かりや車椅子の方など、それぞれの人にあわせたサービスが様々あるため、複雑になってしまうのだそう。）

色々伺ったところで、具志堅さんの1日のスケジュールを教えてもらいました！

【ある日の具志堅さんの1日】

【5時30分】出勤。搭乗手続き、準備、ブリーフィング（お客様情報の確認など）

【6時】搭乗手続き開始、お客様の手荷物預かりなど

【8時】朝食タイム（1時間休憩）

【9時】引き続き搭乗手続き、荷物のお預かり、搭乗口での出発業務など

【15時】退勤。（遅延や台風がある時は、残業が入ることも）

ー朝めちゃくちゃ早いですね！

具志堅さん「はい。その分終わるのが早いので、その次の日が休みだと2連休気分になれたりします（笑）。」

ー確かにそれはお得感・・！早く終わった日は何をしているんですか？

具志堅さん「実は入社したばかりの頃、体力をつけようとマラソンを始めたんです。そしたらハマっちゃって（笑）。今では早番の時はだいたい終わった後に走りに行ってます。入社してから10キロ痩せたんですよ。制服のサイズが変わっていくのが嬉しいです。」

ー10キロはすごい！そういえば空港だとキレイな人が多いから、美意識も上がりそうですね。

具志堅さん「そうなんです。まわりにキレイな人が多いから刺激を受けますし、あと職場内は身だしなみを整えるためにあらゆるところに鏡が設置されているんですよ。鏡を見る機会が多くて、自然と気になっちゃいますよね（笑）。」

（たしかにこのサイズの鏡は、普通の職場にはあまりなさそう。）

ー1日の仕事を通して、一番好きな業務は何ですか？

具志堅さん「出発ゲートで、搭乗券をもぎる瞬間が一番好きです！これから旅に出る人と旅から帰る人が一番リラックスする瞬間なので、わくわく感やリラックスが伝わってくるんですよ。私たちも作業量が少ない場面なので、やっと一人ひとりの表情を見ることができるんです。笑顔で見送った時に、お客様からありがとうって言われたり、『楽しかったー！』ってわくわくを分けてもらえたりする、最高の瞬間です。先輩からも『その時の具志堅が一番輝いてるよ』って、バレてます（笑）。」

ー人が好きなんですね！最後に、空港で働きたいと思う方に一言お願いします。

具志堅さん「ハンドリング業務は、とてもドラマチックな仕事だと思います。1日として同じ日はなくて、毎日たくさんの人の旅の瞬間に出会うことができるので、日々笑いあり、涙あり、なんです。何年働いても予期せぬトラブルは起こったりしますが、顔で笑い、心で泣いた日も、後になれば食事中の話のネタになります（笑）。そんな日常がドラマチックに流れるこの空港という場所で、ぜひ一緒に働きましょう。たくさん失敗してきたので、何でも聞いてください！（笑）」

ーありがとうございました！